カイの帆船マニアックな楽しみ方 その3 舟歌
皆さんこんにちは!!お元気ですか?宮古は涼しいです!!
みらいへも台風の影響下、南風の順風を受けて快帆走。セイリングでの速力9.1ノット!
14日のセイリング平均速力6.7ノットという何とも気持ちの良い航走を見せてくれました。
セイリングのことはさておき、宮古。
そうです太っちょ担当の私としては東北グルメ第一の寄港地!岩ガキ、ほや、カツオ、うに、ほたて、岩手短角牛、岩手は海産物から何から全部おいしいですから!考えるだけで腹が鳴ります!失礼、胸が高鳴ります。
はい、あらためまして、帆船バカです。申し訳ありません、シャンティですね。
前回の続き、心躍るロープの引き方について上級編
SEASHANTY:帆船の乗組員の間で歌われた労働歌。イギリス民謡、アイルランド民謡などのメロディ、リズムを中心に自分たち船乗りの生活や心情を替え唄にして歌ったもの。
SHANTYはもともと教会で歌われるCHANTY(リズムやメロディが繰り返す詠唱)を海なのでCではなくSEAのSであらわしたそうです。これはイギリス人の船長から聞きました。
違うぜカイ!!という人は「キャプテンジム」に言ってください。ニュージーランドのロバトンアイランドに住んでいます。
このシャンティ、とにかく男くさくてかっこいいんです。唄の内容は、だいたい酒と女と船と故郷、たまに魚。
もうムンムンです。
どんな時歌うかというと、ロープを引く時と酔っぱらった時。あと元気なくてなんか元気出したい時。
船にはシャンティマンという人がいて(船の中で一番歌がうまくて、たくさんシャンティを知っている人がなります。だいたい200曲くらい覚えているそうです)そいつが唄のはじめを歌い、みんながそれに続きます。
ロープを引く時は独特のルールがあって、歌い始めが大きく長いと力を込めて大きく引きます、歌い始めが短く速いテンポであれば、ロープをテンポ良くすばやく引いていくひつようがらります。
これは途中でシャンティマンが調子を変えてきたときにもクルーも対応してロープを引く速さと唄のはやさを変えていきます。
足を踏みならすタイミングや掛け声や合いの手など、いろいろなタイミングで作業にかかる全員の息が合うようになってきます。同時になんともいえない高揚感もともなってきます。
もうすぐ作業が終わるよ!という時にはシャンティマンからその歌の終わりのフレーズが歌われ、全員が終わりだなというのが分かるようになっています。
帆船は全員の息が合わないとなかなか思うように動いてくれません。
当時、軍艦以外の大砲を積んでない一般の帆船も、もちろん航海をしていました。貨物船、漁船、捕鯨船、全て帆船です。大砲打たない船は2-6Heaveの習慣はなかったんじゃないでしょうか。もちろん軍艦でもシャンティは歌われていたそうですが、一般の商船で唄は有効だったはずです。なにしろ男くささムンムンですから。
いつかシャンティを歌いながらハリヤードを引いてみたいものです。小学生の綱引きお掛け声が2-6Heaveとシャンティに変わらないかと本気で妄想してます。
お気に入りの唄は
South Australia
Haul away joe
Whisky jonny
Shantyman
簡単に覚えられます。
Youtubeなどでも見れますのでぜひ検索してみてくださいね!
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あと、ビルジポンプの唄とアンカー巻く時の唄(手動で巻きます)をよく歌わされていましたが作業が辛すぎてあんまり覚えていません。はははは。
それではまた次回!!!
みなさんに良い風が吹きますように。