
旅行好きにとって、各地域の空港ラウンジやレストランなどのサービスや食事を楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。
プライオリティパスを所有していれば、世界1,700ヶ所以上に点在する空港ラウンジや提携レストランを贅沢に利用できます。
しかし、多くの人が疑問に思うのは「同伴者や家族は無料で利用できるのか?」という点ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、プライオリティパスの同伴者料金は原則として有料(1名あたり35米ドル 約5,400円)です。
しかしご安心ください。
特定のクレジットカードに付帯する特典を利用することで、同伴者も無料で空港ラウンジ・レストランを利用することが可能になります。
この記事では、プライオリティパスで同伴者を無料にする具体的な方法から、費用を抑えつつ同伴者と利用するための賢い選択肢まで、徹底的に解説していきます。
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同伴者や家族が無料になるプライオリティパス付きクレジットカードを比較
以下は、2025年8月時点でプライオリティパスの同伴者無料特典が付帯する、あるいは家族カードでプライオリティパスを付帯できる主なクレジットカードをまとめたものです。
カード名 | 年会費 | プライオリティパス 利用回数 |
同伴者料金 |
楽天ブラックカード | 33,000円(税込) | 無制限 (レストラン利用不可) |
2名まで 無料 |
JCB THE CLASS | 55,000円(税込) | 無制限 (レストラン利用不可) |
1名まで 無料 |
ANAアメックスプレミアムカード | 165,000円(税込) | 無制限 (レストラン利用不可) |
1名まで 無料 |
アメックスプラチナカード | 165,000円(税込) | 無制限 (レストラン利用不可) |
1名まで 無料 |
アメックスセンチュリオンカード | 550,000円(税込) | 無制限 (レストラン利用不可) |
2名まで 無料 |
※上記の特典内容は2025年8月時点の情報であり、変更される可能性があります。必ず各カード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
同伴者が無料のクレジットカードについては、年会費が高いカードである上に審査難易度が非常に高いカードばかり。
さらにほとんどのクレジットカードでは空港レストラン・リフレッシュ施設の利用は不可。
恋人や友人といった同伴者と利用するカードとしてはコストパフォーマンスの良いカードとは言えないでしょう。
別のクレジットカードの発行を検討する必要があると言えます。
プライオリティパスを同伴者や家族と「無料」または「最安」で利用する賢い方法
年会費が高額なカードを発行せずとも、同伴者と空港ラウンジをお得に利用する方法はいくつかあります。
高額な年会費を払わずに、家族や友人と一緒に空港ラウンジを無料で利用したい場合、「同伴者は有料だが、プライオリティパスが付帯する年会費が比較的安いクレジットカードを発行する」「家族カードにもプライオリティパスが付帯されるクレジットカードを発行する」という方法が現実的です。
この2点のいずれかを満たすクレジットカードにはどのようなものがあるのでしょうか。
下記の表でまとめてみました。
カード名 | 年会費(税込) | プライオリティパス 利用回数 |
同伴者料金 |
【2枚持ちがおすすめ!】 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード |
33,000円 初年度年会費無料 ※2025年7月にカード発行した場合、2026年9月年会費33,000円引き落とし |
無制限 (レストラン利用可) |
+4,400円 |
【おすすめ!】 apollostation THE PLATINUM |
22,000円 | 無制限 (レストラン利用可) |
家族カード分無料 |
ダイナースクラブカード | 24,200円(税込) |
年10回まで (国内レストラン不可) |
年10回まで無料 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 年5回まで (レストラン利用不可) |
都度+35米ドル |
アメックスグリーンカード | 11,000 | 都度+35米ドル | 都度+35米ドル |
楽天プレミアムカードは年会費わずか11,000円(税込)で発行できるものの、年間5回までの利用制限かつ、レストランの利用不可です。
同伴者と利用する場合は利用する度に35米ドルのコストが発生します。
またアメックスグリーンカードについても年会費11,000円(税込)でプライオリティパスを発行できるものの、本会員も同伴者もプライオリティパスラウンジへ1回目の訪問から35米ドルが発生します。
そこで、プライオリティパスを同伴者(家族)と無料で利用する方法として、発行するだけで初年度年会費無料(通常:33,000円(税込))のセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの本会員2枚持ちをおすすめします。
次の項目からそれぞれのクレジットカードの特徴について詳しく解説しています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
株式会社クレディセゾンが提供しているセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード(以下:セゾンプラチナビジネスアメックス)。
セゾンプラチナビジネスアメックスに付帯するプライオリティパスのランクはプレステージ会員(約70,000円)。
そのため、空港ラウンジや空港レストランの利用回数を気にする心配が一切なし!
同伴者(恋人・同僚・家族)とプライオリティパスを利用する場合は追加で4,400円の費用が発生しますが、多くのプライオリティパス付帯のクレジットカードは35米ドル(5,200円)のため比較的リーズナブルに同伴者とラウンジを楽しめます。
余談として、セゾンプラチナビジネスアメックスカードの場合、
家族カードや同伴者のプライオリティパス利用は無料になりませんが、
家族や友人と同時に申し込みをすれば1年間プライオリティパスラウンジが無制限で
使い放題になるのでおすすめです!
私は友人と海外旅行へ行った際にセゾンプラチナビジネスアメックスカードを発行してもらい、恋人と利用した際は
追加で+4,400円(税込)支払ってプライオリティパスラウンジを利用しました!
また、セゾンプラチナビジネスアメックスカードはプライオリティパスだけでなく下記のような100万円相当の特典も付帯されています。
- 初年度年会費無料(通常:年会費33,000円 税込)
- タブレットホテル会員権が無料(通常:年会費16,000円 税込)
- セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュが無料(入会金330,000円、年会費275,000円 税込)
- セゾンプレミアムレストランby接待日和が無料(通常:33,000円 税込)
- 一休ダイヤモンド会員が半年間無料(約30万円相当)
- プライオリティパス プレステージ会員(約70,000円)
- ABEMAプレミアム1ヶ月間無料(月1,080円 税込)
- 星野リゾートの最大40%優待割引率
- 国内空港ラウンジ無料
- JALマイルの還元率が最大1.125%(SAISONマイルクラブへの入会(5500円税込)が条件)
- 最高1億円の海外旅行保険付帯
- 国内ホテル・レストランの優待オントレ entréeが無料
- 24時間対応のコンシェルジュサービス
- 星野リゾートの最大40%優待割引率
- サイバー保険
- ゴルファー保険
- 手荷物/コート一時預かりサービス
→合計:1,047,080円相当
例えば、半年間の利用金額が30万円以上超えなければ獲得できない一休ダイヤモンド会員特典が半年間付与されたり、JALマイルの還元率が最大1.125%だったりとプライオリティパスの特典以外にも旅行に関連する特典も充実しています◎
東麻布 鉄板焼き 蘭麻の黒毛和牛コース(24,000円)
また対象のレストランのコース料理を2名以上で予約すると1名分が無料になる、セゾンプレミアムレストランby接待日和も嬉しい特典の一つ!
対象となるのは高級お鮨や鉄板焼きなど1名のコース料理が2万円以上超えるレストランばかりです!
メリットだらけのセゾンプラチナビジネスアメックスカードですが、当然デメリットもあります。
主なデメリットは以下の通りです。
- プライオリティパス施設を同伴者と利用する場合+4,400円(税込)発生する
- JALマイルの還元率を最大1.125%に引き上げるためにはSAISONマイルクラブ5,500円(税込)への入会必須
- ANAマイルへの還元率は0.3%。
- 2025年6月1日以降、22,000円(税込)→33,000円(税込)へ年会費アップ
プライオリティパス施設を同伴者と利用する場合は追加で4,400円の費用が発生します。
そのため、お得にプライオリティパス施設を楽しみたいという人はセゾンプラチナビジネスアメックスカードの2枚持ちがおすすめ!
また、ANAマイルを中心に貯めている人は、サブカードとして利用するのが良いでしょう。
2025年からカードのリニューアルに伴い、年会費が22,000円(税込)から33,000円(税込)にアップするため、とりあえず1年目は初年度年会費無料でセゾンプラチナビジネスアメックスの特典を存分に楽しんでもらい、継続するかどうか判断するという意思決定で問題ないです。
これまでに当サイトから1,600名以上がカードを発行し、プライオリティパスラウンジをお得に楽しめていると嬉しい報告を数多く受けております。
大人気のクレジットカードのため、初年度年会費無料の特典がいつ改悪されてもおかしくありません!
私は20代で100名以下の中小企業勤務、年収300万円程度のときに
セゾンプラチナビジネスアメックスの申し込みを行い審査通過。
SNS上を見ると主婦でも発行できたと報告されています。
プラチナカードは審査難易度が高そうに思えますが通過率は高いのかもしれません。
カードの特典が改悪される前にセゾンプラチナビジネスアメックスを発行して、ワンランク上の上質な旅をお楽しみください。
カード基本情報 | |
カード名 | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード |
ブランド | American Express® |
年会費 | 33,000円(税込) ※発行するだけで初年度年会費無料 ※2025年7月にカード発行した場合、2026年9月年会費33,000円引き落とし |
追加カード | 一人3,300円(税込) ※18歳以上の社員、または本会員と生計をともにする18歳以上の家族が対象 |
プライオリティパス | プライオリティパス プレステージ会員が無料(約70,000円) |
プライオリティパス 同伴者利用 | 1回の利用につき+4,400円(税込) |
入会条件 | 18歳以上の安定収入のある人 ※個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な人(学生、未成年を除く) |
特徴 |
|
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードに関するよくある質問
最後にセゾンプラチナビジネスアメックスカードに関するよくある質問について回答させていただきます。
初年度年会費無料はどうすればなれる?
セゾンプラチナビジネスアメックスカードは初年度年会費が無条件で無料です。
そのため、〇〇万円以上決済で年会費無料といったノルマなどは無いのでご安心ください。
空港レストランは利用できる?
はいプライオリティパスの種類によっては、空港内の提携レストランやカフェも利用でき、同伴者も利用可能です。
例えば、セゾンプラチナビジネスアメックスカードで発行されるプライオリティパスは、空港レストランの利用も可能です。
一方、楽天プレミアムカードやJCB THE CLASSなどで発行されるプライオリティパスは、基本的にラウンジ利用のみでレストラン利用はできません。
利用前に必ずプライオリティパス公式サイトで、利用予定のラウンジやレストランが同伴者に対応しているか、また利用形式(ラウンジ利用のみか、ダイニングクレジット利用可能か)を確認してください。
小さい子供などの利用は無料?
施設によって異なります。
一般的に、一定の年齢以下の子どもは無料で入室できるラウンジもありますが、年齢制限や人数制限が設けられていることが多いです。
例えば、羽田空港第3ターミナル内にあるSky Lounge Southでは、4歳未満のお子さんは無料で入室できます。利用する前に、プライオリティパス公式サイトで、利用予定のラウンジの具体的な同伴者規定(特に子ども料金について)を確認することをおすすめします。
利用する前にプライオリティパス公式サイトを確認するようにしてください。
プライオリティパスの申し込みはどこですれば良い?
プライオリティパスの申し込みはカード到着後、セゾンカード会員向けのインターネットサービス「Netアンサー」経由で行なってください。
必ずプライオリティパス公式サイトから申し込まないように注意しましょう。
apollostation THE PLATINUM
ダイナースクラブカード
三井住友トラストクラブ株式会社が提供するダイナースクラブカード。
ダイナースクラブは1950年に設立された世界初の独立系決済カード会社ということもあり、長い歴史のある信用力の高いクレジットカードブランドです。
カード特典として、プライオリティパス同等の国内外1,600箇所以上の空港ラウンジ・空港レストランが年間10回まで無料利用できる(家族カード同様)だけでなく、国内外のホテル優待特典や予約困難店の予約、対象レストランを2名以上で利用する際、1名分のコース料理が無料などさまざまな特典が用意されています。
夫婦でプライオリティパスラウンジを利用したい人におすすめの1枚です!
対象レストランはステータス性のあるクレジットカードの中でNo1!
グルメ好きは持っておいて損なしの1枚です◎
また、ダイナースクラブがおすすめ国内の厳選ホテル・旅館で、以下の3つの特典の中から、いずれか1つ以上を会員限定特典としプレゼントされます。
- ホテル
・朝食(1室2名分まで)
・お部屋のアップグレード予約時確約
・ホテルクレジット - 旅館
・お部屋のアップグレード予約時確約
・お食事のアップグレード
・館内で利用可能なクレジット
まさに旅とグルメが大好きな人にぴったりの1枚と言えます。
また貯まったポイントはANAマイルへ移行可能で100円につき1マイルで交換できます。
マイルへの移行手数料も発生しないことから、ANAマイルを貯めるメインカードの利用にもおすすめ◎
さらに、2025年6月より専用レーンで保安検査を受けられるファストトラックサービスの提供を開始。
アジアだとベトナムやマレーシア、タイなどでサービスを受けることができます。
ダイナースクラブカードを発行する上でのデメリットを挙げると下記が挙げられます。
- プライオリティパス相当のラウンジに年10回までしか利用できない
- 2025年4月1日以降、国内の空港レストラン・リフレッシュ施設利用不可
- 審査難易度が比較的高め
2025年4月1日以降、ダイナースクラブで国内の空港レストラン・リフレッシュ施設は利用不可となりましたが、海外の空港レストランについては引き続き利用可能です。
カード基本情報 | |
カード名 | ダイナースクラブカード |
ブランド | ダイナースクラブ |
年会費 | 24,200円(税込) |
家族カード | 1枚当たり年間5,500円(税込) |
空港ラウンジ | プライオリティパス同等の国内外1,600箇所以上の空港ラウンジ・空港レストランが年間10回まで無料 ※家族カードも年間10回まで無料 ※11回目以降は1回の利用につき3500円(税込) |
入会条件 | 当社所定の基準を満たす人 |
特徴 |
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同伴者と一緒にプライオリティパスラウンジを楽しもう!
プライオリティパスの同伴者無料特典が付帯するクレジットカードは、年会費が高く審査難易度が高い傾向にありますが、その分、空港での体験は格別なものになるでしょう。
一方、年会費を抑えつつ同伴者と空港ラウンジを楽しみたい場合は、セゾンプラチナビジネスアメックスカードのように、プライオリティパスが付帯する比較的安価なカードを同伴者とそれぞれ発行する「2枚持ち」が非常に有効な手段です。
この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の旅行スタイルや予算に合った最適な方法で、大切な家族や同伴者との空港ラウンジでのひとときをぜひ満喫してください。