
少しでも安く旅行するために、予約サイトを活用する人も多くなっています。
一口に予約サイトと言っても多種多様な種類があり、割引率や価格帯も予約サイトによってさまざまです。
今回は、特に安さに定評があるアゴダについて詳しく解説します。
「安すぎて怪しいサイトなんじゃないかと思ってる」「どうやってあの安さを実現しているの?」といった疑惑や疑問を持たれがちなアゴダですが、独自の戦略によって格安料金での予約を提供しています。
アゴダが持つ9つの安さの理由についてご紹介するので、理解を深めた上で安心してアゴダを利用してくださいね。
タップできるもくじ
アゴダ(Agoda)とは
アゴダは、シンガポールに本社を置くオンラインベースの予約サイトです。
2005年に創立し、親会社にブッキング・ホールディングスを持ちます。
世界で600万軒以上のホテルや宿泊施設の予約を取り扱っているほか、航空券やアクティビティを含むバリエーション豊富な旅行サービスを提供しています。
クーポンやセールなどの種類が多く、他の予約サイトと比較して旅行費を節約できるのが魅力です。
海外の予約サイト=危険なイメージを持たれがちですが、アゴダは上場企業であるブッキング・ホールディングスの傘下にある安全な予約サイトとなっています。
アゴダの宿泊料金の異様な安さには何か裏がある?
ホテル予約比較サイトでホテルの宿泊料金を比較すると、最安値料金のホテル予約サイトが「アゴダ」であることが多く、「何か裏があるのでは?」と思われている人は多いと思います。
アゴダ=安いという噂を耳にしたことはあっても、実際にどのくらい安いのかイメージがわかない人もいるのではないでしょうか?
以下は、格安人気予約サイトとして知られるエクスペディアとアゴダのホテル料金を比較した表です。
アゴダ | エクスペディア | |
イズ ホテル シドニー ハーバー スイーツ(オーストラリア・シドニー) | 26,283円(税込) | 33,092円(税込) |
ドーミー イン ソウル カンナム(韓国・ソウル) | 18,141円(税込) | 19,132円(税込) |
ザ クレルモント ロンドン、チャリング クロス(イギリス・ロンドン) | 58,531円(税込) | 68,915円(税込) |
同じチェックイン及びチェックアウトの日付で、オーストラリアのシドニー、韓国のソウル、イギリスのロンドンという異なる立地のホテルを比較しています。
いずれも2名1室の料金であり、部屋タイプも同じです。
1,000円程度の違いとなっているホテルもある一方で、アゴダが1万円以上安くなっているホテルもあります。
ホテル料金が高額になればなるほどアゴダとエクスペディアの価格差が出やすく、アゴダを利用することでお得に宿泊できます。
また、2023年にCNBCが調査した結果、アゴダは同年で最も安い予約サイトにランクインしました。
地域 | 順位 |
アジア | 1位 |
中東 | 1位 |
ヨーロッパ | 1位 |
アメリカ | 3位 |
出典:CNBC
各地域における詳細は、以下のようになっています。
アメリカ以外の地域では1位を獲得しており、惜しくも1位を逃したアメリカでも3位を記録しています
数ある予約サイトを抑えて上位にランクインしていることから、多くの地域で安さに定評のある予約サイトです。
しかし、アゴダは決して悪質なサイトというわけではなく、独自の戦略を駆使することで格安料金を実現しています。
他の予約サイトとは違った方法で安さを提供しているため、旅行の際は安心して利用できます。
アゴダ(Agoda)の安さを生む9つの独自戦略とは?
ここでは、アゴダの安さの秘密について具体的に解説します。
アゴダでは独自のビジネスモデルを組み立てており、9つの戦略によって安さを実現しています。
アゴダの安さに不安や疑問を持っている人は、それぞれの戦略の詳細をチェックした上で安心してアゴダを利用しましょう。
割引クーポンが豊富
アゴダで安く予約するにあたって、割引クーポンの存在が欠かせません。
通常料金でも他の予約サイトより低価格設定となっているアゴダですが、定期的に配布される割引クーポンを使うことで出費を最小限に抑えられます。
以下は、2025年9月時点でアゴダが提供しているクーポンと詳細です。
クーポン | 詳細 |
宿泊予約が最大で4,000円 オフ | 「今日のクーポン・割引料金」や「プロモーション特集」のページからアクセスし、対象予約の支払いページでクーポンを適用させる |
宿泊予約が最大で6,000円 オフ | 「今日のクーポン・割引料金」や「プロモーション特集」のページからアクセスし、対象予約の支払いページでクーポンを適用させる |
アプリ初回限定ダウンロード | アゴダのアプリをダウンロードして初めての予約を完了させると最大で12%オフ |
Mastercardクレジットカード | ワールドエリート:15%(割引最大50ドル)
ワールド/プラチナプリペイドカード:10%(割引最大30ドル) その他:8%(割引最大30ドル) 対象予約期間:2025年4月1日~2025年12月31日 対象宿泊期間:2025年4月1日~2026年12月31日 |
イオンカード | イオンカードで決済すると海外旅行で8%の割引率、国内旅行で6%の割引率が適用(割引上限は1つの予約で5,000円まで)
対象予約期間:2025年3月3日~2026年2月28日 対象宿泊期間:2025年3月3日~2026年3月31日 |
短期間のみ配布している宿泊予約オフに関するクーポンのほか、長期的に実施しているアプリ初回限定ダウンロードやMastercardクレジットカード・イオンカードのユーザーを対象としたクーポンもあります。
クーポンは頻繁に更新されるほか、長期休暇などに合わせてさまざまな種類が配布されるのが特徴です。
自分自身にとって使い勝手の良いクーポンを活用することで、通常料金からさらに割り引かれた価格で旅行を楽しめます。
なお、アゴダのクーポンを使う際、クーポンによっては自動で割引が適用されるものもあります。
「プロモーション対象」などの記載があるケースが多くなっているものの、各クーポンの詳細ページをしっかりとチェックすることが大切です。
もしユーザー自身でクーポンを適用させる場合は、以下の手順で行いましょう。
① アゴダの公式サイトからクーポンをチェックする
② 利用したいクーポンのコードをコピーする
③ 予約の手続きに進む
④ 支払い画面の「クーポンコード」の項目にコピーしたクーポンコードを入力する
⑤ 料金を見て割引が適用されていることを確認する
⑥ 支払いと予約を行う
ただし、アゴダでクーポンを利用するときは、支払い方法に着目しましょう。
アゴダには、主に以下のような支払い方法があります。
・事前支払い
・今すぐ支払い
・今すぐ予約&後払い
・宿泊施設へ直接支払い
上記の4種類の中で、「宿泊施設へ直接支払い」のみクーポンの対象外です。
また、クーポンによっては、専用ページからのアクセスが必須となっているものもあります。
他のページからの予約だと通常料金になるため、「今日のクーポン・割引料金」及び「プロモーション特集」やクーポンの詳細を記載しているページを確認してください。
関連記事>>【2025年9月】Agoda(アゴダ)の割引クーポンコード&セール情報まとめ!使い方も解説
定期的にセールを開催している
アゴダでは、定期的に開催されるセールを活用することで安く予約できます。
以下は、2025年9月時点で実施しているセールの詳細です。
セール | 詳細 |
海外ホテルセール | チェックイン日が予約日から90日以内であり、プロモーション期間に予約された場合、1泊あたりのプロモーション料金がオフ(最大で30%) |
国内旅行セール | チェックイン日が予約日から90日以内であり、プロモーション期間に予約された場合、1泊あたりのプロモーション料金がオフ(最大で25%) |
Visit Japan | 国内旅行の予約で10%オフ
対象予約期間:2025年7月7日~2026年1月11日 |
スーパーウェンズデー | ・毎週水曜日に開催されるセール
・チェックイン日が予約日から90日以内であり、プロモーション期間に予約された場合、1泊あたりのプロモーション料金がオフ(最大で20%) |
今だけ値下がり | ホテルの宿泊料金が最大で15%オフ |
国内・海外旅行の両方でさまざまなセールが開催されており、スケジュールや希望に合わせて安く予約できます。
長期的に行われているセールもある一方で、スーパーウェンズデーや今だけ値下がりセールのような一時的に開催されるセールも含まれています。
また、タイミング次第では以下のようなセールも利用可能です。
セール | 詳細 |
真夜中セール&午後セール | チェックイン日が予約日から90日以内の場合、予約する時間帯によって割引が適用されるセール
午後:最大25% 真夜中:最大30% 予約期間:深夜0時~午前3時、午後2時~午後6時(宿泊先の現地時間) |
中旬セール | チェックイン日が予約日から90日以内の場合、月の半ばにホテル予約をすると最大で15%オフになるセール
予約期間:毎月12日~25日 |
お給料日セール | チェックイン日が予約日から90日以内の場合、月末最後の5日間にホテルを予約すると20%オフになるセール
予約期間:月末最後の5日間 |
多種多様なセールが行われており、タイミングによっては通常よりもリーズナブルな料金で旅行を楽しめます。
特に長期休暇の前にはセールの種類も多くなりがちなので、少しでもお得に旅行したいならセールの詳細や情報をチェックしておきましょう。
Agoda 最低価格保証(ベストプライス保証)
アゴダには最低価格保証があり、上手く利用することで価格を最小限に抑えられます。
最低価格保証は別名・ベストプライス保証と呼ばれ、その名の通り旅行プランを最低価格で予約できる制度です。
もしアゴダで宿泊予約をした後に別の予約サイトでさらに安いプランが提供されていた場合、アゴダでは差額分の返金やアゴダコインの付与を行っています。
「他のサイトの方が安くて損した気分」「アゴダ以外の予約サイトも比較検討すればよかった」といったユーザーの不満を払拭する制度となっており、ユーザーの満足度をアップさせることで高い信頼を獲得しています。
格安で旅行したいなら、アゴダでの予約後に必ず別の予約サイトでの価格もチェックするのがおすすめです。
ただし、アゴダで最低価格保証を利用する際は、以下のような条件を満たさなければならない点に注意しましょう。
・すでにアゴダで予約をしていること
・宿泊先、日付や期間、ルームタイプ、ベッドタイプが一致していること
・支払い方法が同じであること(前払い、後払い、アゴダコインなど)
・キャンセルポリシーが一致していること
・アゴダのカスタマーサービスが確認した際に予約できるステータスであること
・特別料金や一般非公開の料金は対象外
最低価格保証を受けるにあたって、すでにアゴダでの予約を済ませていることが条件となります。
また、日付や予約プラン、支払い方法、キャンセルポリシーなどが一致している必要があり、カスタマーサービスが確認した時点で他のサイトが予約可の状態でなければなりません。
他サイトの会員特典や割引クーポンなどを適用した場合の価格も対象外なので、最低価格保証を利用するときは十分に確認することが大切です。
なお、最低価格保証を申請するには、チェックイン日前日の午後11時59分までに申請フォームを提出する仕組みになっています。
申請フォームを送信するにあたって、以下の項目を記入します。
・アゴダの予約ID
・アゴダよりも安い価格を提供していることが確認できる該当ページのURL
・宿泊施設の名称、国名、都市名
・税金やサービス料を含んだ料金価格
・アゴダよりも安い価格を提供している予約サイトの該当ページのスクリーンショット
スクリーンショットは最大で3枚まで提出可能で、アゴダよりも安い価格を提供している予約サイトでスクリーンショットを撮影する必要があります。
アゴダで予約した日付と同じ日付の空室状況、アゴダで予約したものと同じルームタイプ及びプロモーションタイプ、客室料金が分かるスクリーンショットを添付し、アゴダに申請フォームを提出して最低価格保証を受けましょう。
他の予約サイトと実質同額で宿泊できる最低価格保証を提供することにより、アゴダでは格安旅行サービスを実現しています。
固定費が最小限に抑えられている
アゴダでは、固定費の削減によって安い旅行サービスを提供しています。
ビジネスにおける固定費とは、販売数や生産数に限らず必ず発生する費用のことです。
一般的に、以下のようなものが含まれます。
・オフィスなどの家賃
・人件費(福利厚生費を含む)
・水道光熱費
・減価償却費(建物や設備を含む固定資産の取得費用を耐年数に応じて分割する費用)
・広告宣伝費
毎月の負担となる固定費は、ビジネスを運営する上で大きな出費となりがちです。
しかし、Online Travel Agent(オンライン・トラベル・エージェント)、通称・OTAと呼ばれるビジネススタイルのアゴダでは、固定費の大幅な削減に成功しています。
OTAとは、実店舗を持つことなくオンライン上で運営する旅行会社のことです。
人件費や広告宣伝費などは変わらず発生するものの、OTAではオフィスなどの家賃や水道光熱費を削減しながら取引できるのが特徴です。
OTAのアゴダももちろん固定費を節約できているため、アゴダが提供する旅行サービスに価格として反映されています。
エージェンシーモデルの採用
格安料金を実現するアゴダが取り入れている戦略のひとつが、エージェンシーモデルです。
エージェンシーモデルとは、販売元から委託された代理人が商品やサービスを販売するシステムのことを指します。
ビジネスモデルのひとつであり、主に以下のような特徴があります。
・商品やサービスの所有権は販売元
・代理人は販売に伴い利益を受け取る
・あくまで代理人なので仕入れなどは行わない
・価格設定を行うのは販売元
・在庫リスクを負うのは販売元
例として、ホテルが客室を販売したい場合に、自社で直接販売するのではなくアゴダが代理人となって客室の販売を担います。
アゴダはあくまで代理人であるため、客室を販売するにあたって事前に客室の確保(仕入れ)などを行う必要はありません。
客室の所有権及び価格設定はホテル側が保有し、アゴダはホームページやアプリなどのプラットフォームを使って客室を販売します。
客室がアゴダのユーザーに購入された場合、客室の料金はホテルに対して支払われる仕組みです。
一般的に現地決済などの客室がエージェンシーモデルになっていることが多く、アゴダは販売手数料として決められた比率の利益をホテルから受け取ります。
ホテルの客室をエージェンシーモデルでアゴダが販売する際における権利やリスクなどは、以下のようになっています。
客室の所有権 | ホテル(販売元) |
客室の在庫リスク | ホテル(販売元) |
客室の価格を決める権利 | ホテル(販売元) |
販売手数料の受取先 | アゴダ(代理人) |
客室が購入された場合の売り上げ受取先 | ホテル(販売元) |
エージェンシーモデルにおけるアゴダの収入源は、ホテルから支払われる販売手数料がメインです。
収入源が販売手数料と聞くと「本当にそれだけで大きな収入になるの?」「格安料金を実現できるほどエージェンシーモデルで儲けられるの?」といった疑問が浮かびがちですが、エージェンシーモデルには仕入れリスクを最小限に抑えられるという特徴があります。
販売を達成できなかった場合の自己負担をゼロにしながら利益を出せるため、エージェンシーモデル契約をするホテルの数が増えるほどアゴダの手数料収入源も大きくなるのが魅力です。
また、ホテル側にとっても、客室の所有権や価格決定権を保持したままで、客室が購入された場合の売り上げを全額受け取れるというメリットがあります。
ホテルとアゴダの双方が効率的に利益を増やせるビジネスモデルとなっており、アゴダは多くのホテルから販売手数料を受け取る体制を整えています。
マーチャントモデルの採用
マーチャントモデルを取り入れることで、アゴダでは低価格での旅行サービス提供を実現しています。
マーチャントモデルでは、プラットフォーム側が商品やサービスを仕入れた上で販売を行います。
エージェンシーモデルと比較されることが多くなっており、以下はマーチャントモデルの主な特徴です。
・プラットフォームが仕入れを行って再販売する
・価格設定を行うのは販売者であるプラットフォーム
・在庫リスクを負うのは販売者であるプラットフォーム
・大量仕入れによるコストダウンで利益を出す
ホテルを例にあげた場合、まずは販売したい客室をアゴダがホテルから仕入れます。
一定数の客室数を確保するケースが多く、さまざまな日付でバリエーション豊富な客室タイプを抑えるのが一般的です。
アゴダは大規模な仕入れを行うことになるため、一般的なユーザーがホテルを予約するよりも安い価格で仕入れられます。
出費を最小限に抑えて仕入れを行ったアゴダは、その後実際の仕入れ費用よりも高額な価格設定で客室を再販売します。
仕入れ費用と客室再販売の価格差がアゴダの利益となり、客室の販売数が増えれば増えるほどアゴダの経済的メリットも大きくなるのが特徴です。
大規模な仕入れを事前に行うことで大幅なコスト削減ができるため、アゴダでは安く仕入れた分だけユーザーにも低価格な客室提供として還元しています。
なお、マーチャントモデルを使ってホテルの客室をアゴダが販売する際、権利やリスクなどについては以下のようになっています。
客室の所有権 | アゴダ(販売者)が仕入れを行う |
客室の在庫リスク | アゴダ(販売者) |
客室の価格を決める権利 | アゴダ(販売者) |
客室が購入された場合の売り上げ受取先 | アゴダ(販売者) |
販売者であるアゴダ自身が仕入れと販売を担うため、客室が売れなかった場合のリスクが生じる可能性は高くなります。
しかし、大規模な仕入れを行った上で再販売するマーチャントモデルは、販売手数料だけで利益を得るエージェンシーモデルよりもリターンも大きくなるのがメリットです。
アゴダは決して悪質な方法で低価格を叶えているわけではなく、マーチャントモデルを上手く活用することでホテルの正規サイトやほかの予約サイトよりも安価なサービスを提供しています。
リマーケーティングの精度の高さ
アゴダでは、リマーケティングを取り入れることで他の予約サイトよりも安い価格での提供に成功しています。
リマーケティングはリターゲティングとも呼ばれるビジネス用語で、アゴダの公式サイトへアクセスしたユーザーを追跡してアプローチをかける手法です。
アゴダの公式サイトにCookieを仕掛けることで、ユーザーがアゴダの公式サイトを離れた後でもアゴダの広告を表示し続けられます。
リマーケティングは、以下のような流れで起きています。
① ユーザーがアゴダの公式サイトで旅行プランを検索する
② ユーザーがアゴダの公式サイトを離れる
③ Cookieによる情報収集と分析
④ 分析結果を基に、ユーザーがアゴダ以外のサイトを閲覧している最中にアゴダの広告を表示する
⑤ 興味を持ったユーザーがアゴダの公式サイトを再訪問する
各ユーザーの検索履歴や予約履歴を収集・分析しており、広告はユーザーがアゴダの公式サイトで閲覧した旅行プランと同じものや似たものがベースです。
リマーケティングの強化によって一度公式サイトを離れたユーザーに引き続き接触できるほか、アゴダでの予約を保留にしていたユーザーの気を引く効果もあります。
また、リマーケティングで表示される広告内容には、以下のようなプロモーションも含まれます。
・ユーザーがアゴダの公式サイトで閲覧した旅行プランのセール情報
・ユーザーがアゴダの公式サイトで閲覧した旅行プランに関連したクーポン
お得なセールやクーポンに関する広告を表示することで、一度はアゴダの公式サイトから離脱したユーザーが再び戻ってくる可能性が高くなります。
「アゴダならいつも安く旅行プランを予約できる」「気になっていたプランが前よりもお得になっている」といった印象にも繋がりやすく、リピーターの獲得率にも貢献する戦略です。
なお、サイトを再度訪れるユーザーは、新規のユーザーよりも予約や会員登録などのコンバージョン率がアップするのが一般的です。
一度アゴダで旅行プランを検索しているユーザーは、旅行への関心が強いのが特徴です。
新規で公式サイトを訪問するユーザーよりも予約完了率が高くなるため、リマーケティングを強化することで効率的に顧客誘導と利益アップを実現しています。
そして、リマーケティングによる利益向上の還元として、アゴダではさらなるお得な旅行プランをユーザーに提供しています。
新規顧客獲得のマーケティング費用が安価
アゴダでは、新規顧客獲得のマーケティング費用節約によって格安な旅行サービスをユーザーに還元しています。
ビジネスを行う上で、新規顧客の獲得には既存顧客の5倍のコストがかかるとされています。
通常、新規顧客を確保するためには、ターゲット設定、ニーズ分析、SNSの運用をはじめとするさまざまなマーケティング戦略が必要です。
しかし、アゴダは過剰な安さによる競合他社との差別化により、「安いから利用してみたい」「お得に予約できるって聞いたから興味がある」と考える新規顧客を効率的に獲得しています。
マーケティング費用をかけることなく新規顧客を取り込めるため、利益を生み出しやすい構造になっています。
親会社であるBooking.comグループとのシナジー関係
アゴダの安さの秘密には、親会社であるBooking.comグループとのシナジー関係があげられます。
シナジー関係とは、2つ以上の複数のものが作用し合うことで効果を高めるという意味の用語です。
ビジネスにおいては複数の企業や組織が相互作用をもたらし、単体で機能するとき以上の利益を生み出します。
業種や職種によって多少の違いはあるものの、ビジネスを運営するにあたって以下のようなものが必要です。
・情報
・設備
・技術
・ノウハウ
・マーケティングスキル
・コスト
・競争力
・人員
・ブランドイメージ
・経営資金
シナジー関係を結ぶことで、各企業や組織の情報、設備、技術、ノウハウ、マーケティングスキル、コスト、競争力、人員、ブランドイメージ、経営資金などを共有及び向上できます。
例として、過去に以下のような戦略でシナジー効果が発揮されています。
年 | 企業 | 効果 |
2018年 | Fit&Goとファミリーマート | ・フィットネスジムのユーザーによるコンビニの利用率アップ
・ファミリーマートのブランドイメージに「健康」を定着させる |
2018年 | トヨタ自動車とスズキ | ・電動技術と小型車技術を共有し合うことによる新製品の開発
・国外シェアの共有 ・部品調達の共有化によるコスト削減 |
ジムとコンビニエンスストアのような異なる業種でのシナジー関係はもちろん、自動車産業に携わる2社でもシナジー効果を狙った戦略が行われています。
アゴダはブッキング・ホールディングスの子会社となっており、親会社とのシナジー関係によって以下のようなメリットを得ています。
・ブッキング・ホールディングスユーザーの利用傾向の把握
・ブッキング・ホールディングスのネットワークを共有及び活用
・ブッキング・ホールディングスの価格設定の共有及び活用
1997年創立のブッキング・ホールディングスは、ブッキングドットコムやPricelineをはじめとするさまざまな旅行サイトを運営している企業です。
各予約サイトのデータをアゴダが把握することにより、無駄を省きながら効果的な策略を生み出しています。
また、アゴダが得る親会社からのシナジー効果には、情報共有や技術シェアによるコストの削減も含まれるのが特徴です。
出費を抑えることで経済的メリットが発生するため、アゴダのユーザーに対して格安料金での提供という還元方法を行っています。
アゴダでお得に旅行を楽しもう!
安さゆえに「怪しい」「危険」といったイメージを持たれやすいアゴダですが、エージェンシーモデルやマーチャントモデルの併用をはじめとする9つの戦略によって安さを実現しています。
また、少しでも出費を抑えたいなら、クーポンやセール情報をチェックするのはもちろん、最低価格保証を活用するのもおすすめです。
格安=悪質なわけではないため、アゴダの予約サイトを使ってお得に旅行を楽しみましょう。