
人生で一度は搭乗してみたいエアラインのファーストクラス。
今回はJALファーストクラスで羽田空港からバンコク・スワンナプーム国際空港(JL:31便)を利用した際の搭乗記をお届けしていきます。
JALファーストクラスの極上シートやミシュラン3つ星ホテルシェフ監修の豪華機内食まで余すことなく徹底解説していくのでぜひ旅した気分になっていただけたら幸いです。
結論、人生最高のフライトを楽しめました!
タップできるもくじ
JALファーストクラス専用のチェックインカウンターでチェックイン
羽田空港第3ターミナルには2024年に完成したばかりのファーストクラス搭乗客専用のチェックインカウンターがあります。
こちらはJALの最上級会員やワンワールドエメラルド会員でも利用することはできなく、ファーストクラス搭乗客のみが利用できます。
チェックインカウンターではソファに座って行います。
スタッフの方にパスポートを渡すとチェックイン手続きを全て終わらせていただけます。
チェックインが完了すると、スーツケースと機内持ち込みの手荷物にファーストクラスの専用タグを付けてもらいます。
ちなみに今回のフライトはJALマイルを利用して搭乗させていただきました。
通常だと片道約70万円程度する路線をたったJAL50,000マイル+燃油サーチャージ代の20,000円を支払って搭乗することができました。
2025年6月1日発券分以降、バンコク・シンガポール線のファーストクラス特典航空券の最低マイル数が50,000→75,000マイルへ大幅アップになるので、利用を検討される方は計画的にマイルを貯めるようにしてください!
マイルの威力って改めてスゴすぎます....
チェックインが完了すると、ファーストクラス利用客のみが利用できる手荷物検査場で手荷物検査を済ませ、イミグレーションへ。
ファーストクラスカウンター到着からわずか10分程度で制限エリアへ向かうことができました。
JALファーストクラスラウンジへ
ファーストクラスに搭乗客はもちろん、JALファーストクラスラウンジへの利用可能です。
ファーストクラスラウンジは4つのフロアで構成されており、「鮨 鶴亭」、「JAL`s Table」、「RED SUITE」、「JAL's SALON」の4フロアで構成されています。
特におすすめはラウンジ4階にある鮨 鶴亭。
鮨職人の方が握りたてのお鮨を提供してくれます。
私が訪問したときは本まぐろ、のどぐろ、かんぱち、玉子といったラインナップでした。
銀座の江戸前鮨のクオリティとまでは言えませんが、空港ラウンジで新鮮なネタを使った握り寿司とシャンパーニュが出来るなんて素晴らしい!
国際線JALサクララウンジ同様、「JAL特製オリジナルビーフカレー」も提供されています。
ファーストクラスラウンジの5階に設けられたBARカウンター「JAL's SALON」では、山崎12年や白州、響ブロッサムハーモニーなどプレミアムなウイスキーも楽しめます!
JAL国際線ファーストクラスラウンジの訪問ブログレビューは下記記事で詳しく解説しています!
関連記事>>【2025年最新】羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジ訪問ブログレビュー!
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いよいよJAL31便へ搭乗
それでは搭乗時刻になったので飛行機へ搭乗していきましょう。
今回搭乗する機材はボーイング777-300ER。
A350-1000が搭乗するまで、ニューヨークやロンドン線など長距離線で活躍していた機材です。
ファーストクラスなので今回はありがたくグループ1で搭乗させていただきます。
運命の分かれ道も今回はありがたく左側を使わせていただきます。
ボーイング777-300ER JAL SUITE
こちらが国際線JALファーストクラスシート「JAL SUITE」になります。
座席配置は1-2-1。
まるで空飛ぶ社長室のようなクラシカルで上質な空間。
まさにファーストクラスシートにふさわしいラグジュアリー感あふれる空間です。
反対側から見たファーストクラスシートはこんな感じ。
木目調を中心としたインテリアでまとまった空間です。
座り心地も抜群。シートの幅も広く、身長172cmの私だと、両側拳1.5個分ほど余裕のあるシートです。
モニターサイズは23インチ。
ANAのTheRoomやJAL A350-1000のファーストクラスと比較すると、小さいモニターに見えてしまいますが、それでも機内で臨場感あふれる映像を楽しめます。
JAL SUITEは機材の4列分ほどの幅を使った贅沢な作り。
エコノミークラス8席〜12席分相当の面積に相当するのではないでしょうか。
窓際にはUSBポートと電源プラグが設置されています。
モニターはタッチパネル形式ではないので、タッチコントローラーで操作。
収納ケースも充実しています。
旧型ファーストクラスシートはA350-1000のように個室ではありませんが、隣の方と目線が合わないようにプライバシーは保たれています。
タッチパネルの長押しでフルフラットモードやリラックスモードなどに変換できます。
仮眠を取りたい場合はCAの方がベッドメイキングしてくれます。
エアウィーブの硬めor柔らかめの2種類マットレスから選択できるなど至れり尽くせり。
ビジネスクラスよりも横幅が広く寝返りも楽々です!
アメニティは「HERALBONY(ヘラルボニー)」という、日本のブランドを採用。
ビジネスクラスのアメニティポーチよりも大きめの作りをしています。
資生堂メンのスキンケアセット、スリッパ、パナソニック製のノイズキャンセリングヘッドフォン。
JALビジネスクラスの場合インターネットサービスは有料ですが、ファーストクラス搭乗客の場合は24時間アクセス可能なクーポンコードが提供されます。
ポーチの中身はこんな感じ。
歯ブラシやアイマスク、耳栓、リップクリームなどが入っていました。
充電ケーブルもアメニティに含まれているのは嬉しいですが、ライトニングケーブルなので使えない....
できればType-Cのケーブルも用意してほしかったです。
スリッパはビジネスクラスのものに似ていますが、もう少し耐久性がある作りでした。
スリッパでもきちんとビジネスクラスと差別化しています。
ファーストクラスの場合、パジャマも持ち帰り可能です。
日本が世界に誇るデザインオフィス「nendo」とコラボレーションしたオリジナルデザイン。上着の裾に付した赤色のタグは、日本航空の鶴丸ロゴと日本で古来より親しまれてきた「折り鶴」をモチーフとし、情報を極限まで削ぎ落として表現したものです。
出典:JAL公式サイト
出発を待っていると、チーフパーサーの方がウェルカムシャンパーニュとおしぼりを持ってきてくれました。
ウェルカムドリンクはいつもプラカップでいただくのでワイングラスで提供されるのが不思議な気分。
またチーフパーサーの方だけでなく残り3名のCAが席までご挨拶しに来ていただき大変恐縮な気分になりました。
JALファーストクラスの機内食
それではここから機内食をレビューしていきましょう。
メニュー表をファーストクラスらしく重厚感のあるファイルに収納されています。
テーブルクロスを敷いてもらい、機上のファインダイニングの開店です。
まずはドリンクをオーダーしましょう。
羽田発の便だと、ファーストクラスには1本約15万円もするシャンパーニュ「サロン2013」が1本搭載されています。
サロンは、数多あるシャンパーニュ・メゾンにおいて孤高の存在と呼ばれ、クリュや品種のアッサンブラージュが原則の中で、単一クリュ、単一品種、単一ヴィンテージに限定して生産を続けてきました。
創業者のウジェーヌ・エメ・サロンは、当時毛皮商でありながら、シャンパーニュに惚れ込むあまり、自らの手で生産することを決意、至高のシャンパーニュを目指すため、コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュ、ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみを使用した、単一収穫年のミレジメを造り出しました。なんと、彼が生み出したこのシャンパーニュこそ、ブラン・ド・ブランの前身だと言われています。
品質に拘るあまり、全ての条件が揃った類い稀なる年にのみリリースされるため、これまで世に出たのは、一世紀の間で30数ヴィンテージほど。しかも、最低でも10年の瓶熟成を経てようやく出荷されるため、世界市場においてもほとんど見かけることすら困難な造り手なのです!
出典:ワイングロッサリー
サロンが空の上で飲めるのはJALのみ。
サロンは羽田発のファーストクラスで1本のみ搭載されています。
こちらをファーストクラスの乗客で分けて飲みます。
【悲報】2025年3月よりバンコク線でのサロンの提供は終了しました。
ニューヨーク線・ロンドン線・パリ線などの長距離線のファーストクラスでは引き続きサロンが提供されます。
これが夢にまで見たサロン2013!
香りは華やかでローストしたヘーゼルナッツのような甘い香りがします。
良い表現なのかわかりませんが、ミディアムボディの軽快な口当たりで非常に飲みやすい。
でも、スパークリングワインのようなチープな味とはまた違う。
余韻も長く残り、明らかに1本10,000円前後で楽しめるシャンパーニュとは一線を画す存在です。
味付けの濃い機内食と食べるとサロンの繊細で深みのある味わいがぼやけてしまうので、空の景色を眺めながらシャンパーニュだけで楽しみたい一本でした。
2杯ほどいただいて終了。
本当は1本全部飲みたかった(笑)
機内食は洋食か和食を選択できるので今回は和食を選択してみました。
和食はミシュラン三つ星レストラン「神楽坂 石かわ」と石かわで長年研鑽を詰んだシェフが営む「琥珀」監修の和食を選択。
まずはANAビジネスクラス・ファーストクラスで言う、アミューズ的なものが提供されます。
ホタテとエビのバター焼きに豚のテリーヌ。
シャンパーニュをいただきながら、空を楽しんだり、映画を楽しんだり、非常に贅沢な時間です。
まずは前菜5種。
左下から、
・<琥珀監修>甘鯛・堀川ごぼう・トリュフソース
・<石かわ監修>帆立しんじょう(ホタテ貝柱や魚肉をすりつぶして丸めた練り物)・白菜蒸し・銀あん
・<琥珀監修>黒毛和牛・菜の花・たまねぎおろし
・<琥珀監修>ふぐ白子・柚子ひたし
・<石かわ監修>エビいも・焼き煮穴子
どれも、贅沢な食材&繊細で奥深い味付けがされていて、機内食とは思えないクオリティ。
特に黒毛和牛のローストビーフや甘鯛のトリュフソースが絶品でした!
ファインダイニングらしく盛り付けも素敵です!
続いての料理も和食ということで日本酒をチョイス。
JALファーストクラスでは、入手困難な純米大吟醸の十四代も飲み放題。
普段飲食店でなかなか見かけないお酒(見かけても高すぎて飲めない。)も、ファーストクラスであれば思う存分に堪能できます。
続いてはお椀。
石かわ監修、松葉蟹のしんじょう、三つ葉、柚子。
こんな美味しい出汁がこの世にあるのかと思うぐらい、出汁が絶品。
柚子の柑橘系の香りとのアクセントも抜群。
松葉蟹も旨みの固まりで美味しくいただきました。
続いてはファーストクラスで楽しみにしていたアレがやってくるのでシャンパーニュを用意。
銘柄は銘柄はシャルル・エドシック2013。
ヴィンテージもののシャンパーニュです。
シャルルエドシックといえば、シンガポール航空のビジネスクラスやチャンギ国際空港のシルバークリスラウンジにノンヴィンテージのものが用意されています。
サロンとはまた異なり、炭酸が強く、シャルドネの強調が強い暴れん坊のシャンパーニュといった感じ。
中皿は石かわ監修の伊勢海老とキャビアの一品。
ファーストクラスの機内食と言えば、やっぱりキャビアですよね!
最近ではコストカットのためANAのファーストクラスでも瓶タイプのキャビアの提供が無くなってしまいましたが、JALのファーストクラスでは15g程度のフランス産キャビアが瓶で提供されます。
搭乗後ネットで同じ商品を見てみると、15g送料込みで7,000円程度する代物でした。
お味は海のミネラルをたっぷり吸収した程よい塩味の珍味といった感じ。
シャンパーニュのおつまみにぴったりです!
炙られた伊勢海老も美味。
最後は石かわ監修の地鶏の炊き込みご飯と琥珀監修のふぐの唐揚げ。
こちらは正直どちらも微妙かな。
地鶏の炊き込みご飯は味が薄く、ふぐに関しては白身魚のフライを甘酢餡でいただいているという感じでいたって普通の料理でした。
ただ、琥珀監修の生海苔を使ったお味噌汁は超絶品。
どうしたら、こんなに美味しい味噌汁が作れるのか?とびっくりするほど美味しかった。
和食のメニューは一旦これで全てとなります。
ただ、これだけだと少々物足りなかったので洋食の余りがあるということで、和牛のフィレ肉をいただくことに。
こちらもミシュラン3つ星レストラン「カンテサンス」監修の一品。
見た目に華やかさはありませんが、フランス料理の伝統的なソースであるシャスールソースとマッシュルームが添えられた一品。
これがまた絶品。
これまでANA・JALのビジネスクラスで提供されるフィレ肉はいただいてきましたが、明らかに肉の質が違う。
ソースも濃厚なフォン・ド・ヴォーとトマトの酸味が絶妙で繊細な和牛フィレ肉によく合います。
和牛らしい程よいサシに赤身の旨みのバランスが素晴らしく、非常においしかったです。
フィレ肉と言えば、赤ワインということでシャトー・ラグランジュ 2017を。
フルボディの樽やスモーキーさを感じるワインでお肉との相性ばっちり。
最後はラム酒のムースをいただき機内食は終了です。
いやー。
これがJALファーストクラスの実力かと。
すごすぎる....
自分が想像してた以上に機内食のクオリティが高く、非常に感動しました。
JALファーストクラスの軽食
1時間半ほどシートをフルフラットに倒し、目覚め後にいつでも注文できる軽食を注文。
まずは串の3種盛り。
つくね、ねぎま、むね肉の3種類。
身がふっくらしていてどれも絶品。
1本ずつ提供されるお高めの焼き鳥屋さんで提供されるものとクオリティに遜色ないです。
米沢名物 牛丼弁当 牛肉どまん中。
空の上で東京駅の人気駅弁も堪能できます。
甘辛い山形牛がふっくら炊かれたご飯とマッチしてこれまた絶品。
食後に季節のフルーツを。
マスクメロン、柿、いちごのラインナップ。
最後に「サン・セバスティアン農園 ブルボン ナチュラル 2018」のコーヒーをいただいて終了です。
JALファーストクラスに乗ってファーストクラスの概念が変わった
JAL国際線ファーストクラス、期待以上に素晴らしかったです。
ファーストクラスに搭乗する前までは「ファーストクラスなんて、オーバースペック。ビジネスクラスで十分」と思っていましたが、全く違いました。
ビジネスクラスでは味わえない高揚感はクセになりそう(笑)。
次回はA350-1000のファーストクラスに搭乗して新旧ファーストクラスシートの乗り比べができたら良いなと思います。