
海外ホテル予約サイトのAgoda(アゴダ)。
ホテル比較サイトでホテルの宿泊料金を調べると、最安値が「アゴダ」であるケースが多く、「安すぎて怖い」「割引率がおかしい」と思われる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、アゴダにはホテル予約を安くできる8つの独自戦略があります。
今回は、アゴダの予約がなぜ競合他社に比べて圧倒的に安い価格を実現できるのか徹底解説していきます!
タップできるもくじ
アゴダ(Agoda)とは
2025年現在、世界270万施設以上の宿泊施設を掲載する世界最大級のホテル予約サイトの一つです。
現在は世界時価総額1位のナスダック上場企業である「Booking Holdings」のグループ傘下に入っており、ホテルの掲載数、カスタマーサポートの手厚さにも定評があります。
また、ホテル予約だけでなく、航空券の予約や民泊の予約、レンタカー・空港送迎の手配など、「旅」全般に関わることは、アゴダ一つで完結できます。
さらに2022年、旅行サイト部門における顧客推奨度(NPS)のランキング付けを日経ビジネスが1万人規模の消費者調査を実施し、堂々の1位を獲得しているなど日本人から絶大な人気と信頼感を獲得しています。
アゴダ(Agoda)の安さを生む8つの独自戦略を解説
ホテル予約比較サイトでホテルの宿泊料金を比較すると、最安値料金のホテル予約サイトが「アゴダ」であることが多く、「何か裏があるのでは?」と思われている人は多いと思います。
しかし、実際にアゴダが安い理由を調べてみると安さを生む秘訣が8つあることが判明しました!
マーチャントモデルの採用
通常、JTBやエクスペディアなど大手ホテル予約サイトは、「エージェンシーモデル」というビジネスモデルを採用しており、サイトからホテル予約が入るたびに、コミッションフィー(報酬)を受け取れるといったビジネスモデルを展開しています。
一方で、アゴダはエージェンシーモデルに加えて、「マーチャントモデル」というビジネスモデルも採用しています。
マーチャントモデルとは、実際にパートナーシップを結んでいる提携先のホテルから客室を直接一括で購入するモデルのことを指します。
ホテル予約、楽天ヤフーじゃらんで8000円のプランがアゴダで5000円だったのどういう仕組みで実現してるんだ?
— サイン@SoK (@sin_SoK) April 7, 2023
消費者から上記のような疑問が生じるのはマーチャントモデルを採用しているからこそ実現できるのです。
ホテルの客室を購入すれば、アゴダ側の都合でホテルの価格を競争力のある価格に調整できるので、大手予約サイトに比べて安い宿泊料金を提供できます。
マーチャントモデルは、販売力の弱いホテル予約サイトだと空室のリスクを抱えるため、採用する企業はごくわずかです。
ここで、「客室を直接購入して、適正価格よりも安価で部屋を販売すればアゴダ側が損をするのでは?」と考える人もいると思います。
これは短い目で見ると事実であり、長期的な目で見ると異なります。
これは私の仮説にはなりますが、アゴダは1回の宿泊費でいくら儲かったかという点を重視するのではなく、マーケティング用語で言うLTV (Life Time Value)を最大化したいという狙いが読み取れます。
※ライフタイムバリューとは簡単に言うと、ユーザーの生涯を通して得られる利益のことです。
まずは最安値の宿泊料金をフック(餌)にアゴダのサービスをユーザーに体験しもらい、アゴダの利便性を肌で感じてもらいます。
アゴダが安くて使い勝手の良いホテル予約サイトだとわかると、ユーザーは次の旅行、その次の旅行でもアゴダを使うようになるため、生涯を通して利用する宿泊額は増えるというわけです。
特にマーチャントモデルを採用しているホテルはアジア圏を中心に多く見られるため、東南アジアを中心に最低価格でアゴダの宿泊プランが表示されていると考えられます。
エージェンシーモデルの採用
前述通り、アゴダはエージェンシーモデルも採用している旅行サイトの一つです。
エージェンシーモデルは「エクスペディア」や「トリップドットコム」など大手ホテル予約サイトも積極的に利用しているビジネスモデルになります。
アゴダのプラットフォーム(公式ホームページやアプリ)にホテル側が宿泊室の情報を掲載し、ユーザーが予約・宿泊すると規定の手数料がホテル側からアゴダに支払われます。
部屋の販売数と手数料は比例するため、公式ホームページやアプリ経由での予約が多ければ多いほどアゴダの収益が増加する仕組みです。
その収益をさらに宿泊料金の割引に還元し、他のホテル予約サイトが追随できないような価格を実現しているのです。
新規顧客獲得のマーケティング費用が安価
ウェブサービスを成長させるためには、新規顧客をいかに多く獲得できるかがサービス成長に直結します。
そのため、各ウェブサービスは膨大なマーケティング予算を投じて、新規顧客との接点作りを行います。
しかしアゴダの場合、競合のホテル予約サイトに比べて圧倒的に安く予約ができる「価格競争力」の強みで新規顧客を大量に獲得できています。
価格競争力が強いため、新規顧客獲得のマーケティング費用が安く済むのです。
価格競争で競合ホテル予約サイトと勝負ができるのも、ブッキング・ホールディングスのグループ傘下で世界中のホテルとのネットワークがあることや、資本力の潤沢さがあることも理由の一つと言えます。
リマーケーティングの精度の高さ
アゴダは、ホテル予約の確度が高いユーザーへ向けた、メールによる24時間限定のクーポン配布や値下がりアラート、キャッシュバック特典などリマーケティングの精度の高さもマーケティング予算をカットできている要素の一つだと考えられます。
アゴダのサイトやアプリから離脱したユーザーも取りこぼしをしないような工夫が徹底されています。
※リマーケティングとは、サイト訪問や自社アプリのインストールをしたものの、離脱をしたユーザーに対して広告配信やメール配信、プッシュ通知などを行うマーケティング手法のことです。
割引クーポンが豊富
どひゃー!アゴダの韓国の宿泊、VISAカード決済で予約すると15%も安くなっちゃうセールが始まったから、この先予約してたの全部取り直した!予約後の画面見てもいつもと違ってほんとに純粋に15%安くなってるからビビったw
3月末までらしい!!#アゴダ #韓国 #韓国旅行 #agoda #セール #ジョボー pic.twitter.com/gAsyCDSzNL— ℝℝ (@djbirabira) March 10, 2023
アゴダでは定期的にさまざまな割引クーポンを配布しています。
だれでも利用できる3%~7%のクーポンから、JCBカードなど特定のクレジットカード会員限定の割引クーポンなど豊富に揃っています。
例えばVISAのクレジットカードを所有している人は、こちらからVISAカード会員向け特設ページにアクセスし、VISAカードで決済することで最大15%の割引が適用されます。
割引額 | 対象地域 | 予約期間 | 対象宿泊期間 |
8% | 世界 | 2024年10月1日~2025年12月31日 | 2024年10月1日~2026年12月31日 |
VISAカード会員向けクーポンを使う際には以下の注意点を押さえておいてください。
- 割引特典はルームチャージのみ適用。税金・サービスチャージ料金は対象外。
- プロモーション対応の施設のみ適用。
- 宿泊予約をする際にVISAカードの決済が必須。
- 予約フォームでVISAカードの番号を入力すると、割引料金が表示。
VISAカードを所有している人であれば積極的に活用したいクーポンの一つですね。
盆明けから早速残業した😮💨
残業嫌いな私がよく頑張った、、、
いつも定時で仕事終わりたい人です🙂
アゴダで昨日50%オフ宿泊クーポンも勝ち取ったし今のうちに貯蓄しておこう🫡— kumi93🇯🇵 (@smap39_kumi93) August 19, 2024
さらに2024年には宿泊料金が50%OFFになる数量限定のクーポンも配布されていました!
このようなチャンスを逃さないためにも、アゴダのアプリを予約して通知設定をONがおすすめ!
ただし、宿泊するホテルによって、クーポンが使用できない場合もあるので注意してください。
特に、マリオット、ハイアット、ヒルトンといった外資系の有名チェーンホテルは使用できないので注意してください。
すぐに使える最新のクーポン情報やセール情報は下記記事で詳しくまとめてます。
関連記事>>【2025年7月版】Agoda(アゴダ)クーポンまとめ!使い方も分かりやすく解説
固定費が最小限に抑えられている
アゴダはOTA(Online Travel Agent)と呼ばれる、実店舗を持たずにインターネット上だけでホテル予約や航空券を予約できるサービスです。
そのため、店舗運営に発生する家賃や人件費、光熱費といった固定費を最小限に抑えられます。
固定費を抑えることができれば、固定費の金額を宿泊料金の値引きに還元できるため、実店舗を持つ旅行代理店(JTBや日本旅行など)に比べて強気の価格設定を実現できます。
親会社であるBooking.comグループとのシナジー関係
アゴダは世界最大の旅行代理店であるBooking.comグループ傘下のOTA。
ブッキングドットコムが独占的に仕入れている宿泊施設をアゴダも掲載できることから、シナジー効果を生み、競合他社に比べて価格競争力で圧倒することができると考えられます。
Agoda 最低価格保証(ベストプライス保証)
Agodaの最低価格保証は、別名・ベストプライス保証とも呼ばれる返金サービスです。
その名の通り、Agodaが最低価格であることを保証するためのシステムで、他の予約サイトの方が安かった場合に差額分がAgodaより返金されます。
予約後に他のサイトで格安プランを見つけた場合に申請できるため、業界最安値での旅行を実現したい方にピッタリです。
なお、Agodaの最低価格保証を受けられるのは、Agodaですでに予約が確定している場合のみです。
予約前だと最低価格保証は申請できないので、Agodaでの予約後に最低価格保証の手続きを行う必要があります。
Agoda 最低価格保証の申請条件
Agodaの最低価格保証を申請するにあたって、クリアしなければならない4つの条件があります。
同一宿泊プラン、比較サイトの指定、申請期限、日本語サイトでの予約であることなどが条件に含まれているため、以下をチェックした上で自身の状況と比較してみましょう。
申請OK | 申請NG | |
同一宿泊プラン |
|
|
比較サイトの指定 |
|
対象外の予約サイト |
申請期限 | チェックイン前(チェックイン日の前日の午後11:59まで) | チェックイン後 |
サイトの言語 | 日本語 | 日本語以外の言語(英語など) |
「同一宿泊プラン」の条件では、原則としてAgodaのプランと全く同じである必要があります。
ただし、キャンセルポリシー、最大宿泊人数、特典などの詳細は、同一だけでなくAgodaよりも条件が良いプランも含まれています。
「申請期限」はチェックイン前までに済ませることが必須となっているものの、チェックイン日の前日の午後11:59までに申請しないと適用されない点にも注意しましょう。
Agoda 最低価格保証の申請方法
Agodaでは、同一宿泊条件で他サイトより高かった場合に差額の120%を返金するという最低価格保証を行っています。
保証対象となるのは宿泊料金のみとされており、航空券、アクティビティ、ホテル+航空券の複合パッケージなどは対象外である点に注意が必要です。
また、他の予約サイトの料金を算出するにあたって、以下のような条件が適用されている場合はAgodaの最低価格保証を受けられません。
- マイレージの利用
- プライベート料金やパッケージ料金
- 法人割引料金、団体料金など一般公開されていない料金
- 外部のギフトカードの利用
- シークレットディールやクレジットカード割引とPointsMAXの組み合わせなどの割引
- 予約サイトのポイントの利用
Agodaで最低価格保証を受けるには、全部で5つのステップがあります。
他サイトで同一プランのスクリーンショット取得
Agodaで最低価格保証を申請するにあたって、他サイトの方が安いという証拠を提示する必要があります。
手続きの際にAgodaよりも安い金額のページをスクリーンショットで最大3枚提出するよう義務付けられているので、申請前に準備しておくことが大切です。
なお、3枚のスクリーンショットには、以下の情報が記載されていなければなりません。
- 宿泊希望日の空室状
- ルームタイプ
- プロモーションタイプ
- 客室料金
Agodaと同一条件での予約でない限り最低価格は保証されないので、スクリーンショットの漏れがないように確認しておくのがおすすめです。
なお、他サイトで見つけた予約ページから実際に予約する必要はなく、あくまでスクリーンショットの提出のみで申請が受理されます。
他サイトでも予約をするとダブルブッキングになってしまうため、他サイトの活用はあくまでスクリーンショットの確保のみと覚えておきましょう。
Agodaの「最低価格保証」ページから申請
Agodaで最低価格保証を適用させるには、自身の予約ページから該当の予約を選択します。
「アゴダカスタマーサポートに連絡する」をクリックし、チャットから最低価格保証の申請について問い合わせてください。
その後、「ベストプライス保証日本語」を開くと、最低価格保証を申請できる仕組みです。
なお、AgodaではFAXによる手続きにも対応しており、専用の最低価格保証フォームを+81-3-4496-4345 (東京)に送付する選択肢もあります。
FAXを希望する場合は、Googleなどの検索エンジンに「Agoda 最低価格保証フォーム」と入力して最低価格保証フォーム(AgodaLowestRateGuaranteeForm-JP.pdf)を印刷しましょう。
予約番号・比較サイトURLを入力
最低価格保証を申請するにあたって、以下が必須項目となっています。
- アゴダ予約ID
- 該当料金を確認できる前述のウェブサイトのページURL
- 宿泊施設名、国名、都市名
- 税金・サービス料込みの料金
- 金額が分かるウェブサイトのスクリーンショットを最大3枚
なお、最低価格保証の締め切りは、チェックイン日前日の午後11:59になる前とされています。
期限を過ぎると最低価格保証が適用されないため、Agodaよりも安い予約情報を見つけた時点で迅速にフォームの記載と申請を行いましょう。
また、FAXによるフォームの申請に関しては、Agodaにて最初の予約をしてから48時間以内と設定されている点に注意が必要です。
FAXでも他社サイトの金額などをスクリーンショットで提示する必要があり、すべての必要書類を揃えた上でFAXにて送信しなければなりません。
審査結果を待つ
Agodaの最低価格保証は、申請から48時間以内、もしくは2営業日までに処理されるのが一般的です。
もし審査結果が届かない場合は、登録メールアドレスの迷惑メールフォルダやAgodaのアカウント内をチェックしてみましょう。
差額分の返金
Agodaで最低価格保証を受ける際、差額分の返金方法は2種類あります。
1つは、自身のAgodaアカウントに差額分のAgodaコインが加算される方法です。
また、2つ目の方法では、他サイトで見つけた料金と同じ料金に割引した上で予約が確定します。
どちらの返金方法が適用されるかは予約状況や条件などによって異なるため、気になる場合は事前にカスタマーサービスから問い合わせて確認しましょう。
Agoda(アゴダ)を活用してお得に宿泊予約をしよう!
今回はアゴダが安く予約できる理由について解説してきました。
アゴダの予約が安い理由は、独自の販売戦略やブッキングホールディングスという世界最大級の旅行会社のネットワークを活用した戦略などによるものです。
アゴダの予約が安いのには正当な理由があるため、予約する際に不安になる必要は一切ありません。
ぜひアゴダを積極的に活用してお得にホテル予約を楽しんでくださいね。